Huobi レポート

Huobiブロックチェーン業界週報(第188号)

2021年10月25日-2021年10月31日

概要

主なプロジェクトの動向

・Vitalik Buterin氏、「Layer2はイーサリアムのスケーリングの未来だ」と発言。

・Uniswapの総取引量、開始から約3年で5,000億USDを突破。

・Wood氏、ポルカ・パラ・チェーンは12月に技術的に利用可能になると発言

・レンディングプラットフォーム「Cream Finance」、再びフラッシュローン攻撃に。

 

国際的な動向

・欧州中央銀行(ECB)、デジタル・ユーロ市場諮問委員会を結成。

・ナイジェリア、CBDCを正式導入へ。

・ETF:ProSharesは、ビットコイン先物ETFのポジション制限の免除をCMEに申請。

・Facebook、「Meta」に社名変更。

 

業界の規制動向

・バイデン氏の歳出法案の新草案では、暗号資産投資家が利用する可能性のある税の抜け穴を埋める。

・米国財務省、SECがステーブルコインの規制に関して重要な権限を持っていると指摘。

・米国CFTCのRostin Behnam議長代理、今後も暗号資産市場を積極的に監視していく方針を表明し、議会に対して機関の権限を拡大するよう求める。

・スペイン中央銀行、暗号資産サービス・プロバイダーの登録申請を開始。

 

ビットコイン各種数値(前週比)

ハッシュレート ▲up(6.10%)
採掘難易度 ▲up(0.40%)
ブロック生成数 ▲up(5.85%)
平均ブロックサイズ ▼down(10.66%)
平均ブロックトランザクション数 ▼down(9.29%)
マイニング手数料 ▼down(16.18%)
平均未確認取引数 ▼down(39.63%)
ノード数 ▼down(9.53%)
ユーザー数 ▲up(0.38%)

2021年10月25日〜2021年10月31日のGithubコードアクティビティのTOPプロジェクトは「TWT(Trust wallet token)」で、コミット数は95回でした。

公開情報によると、2021年10月25日〜2021年10月31日の投融資は35件。投融資総額は6.42億USDと投融資市場は活発でした。プロジェクトから見ると、主に基礎インフラ、ツール、NFT/ブロックチェーンゲーム/メタバースに投融資が集中しています。

1.ブロックチェーン関連ニュース

1.1主なプロジェクトの動向

Vitalik Buterin氏、「Layer2はイーサリアムのスケーリングの未来だ」と発言。

Vitalik Buterin氏は、Wanxiang blockchain laboratory主催の第7回Blockchain Global Summit 2021で、スケーリングはブロックチェーン分野が直面している最大の課題の1つであると述べました。イーサリアムのスケーリングを実現するためにLayer2を使うことは、唯一の安全な方法です。同時に、ブロックチェーンの中核であるイーサリアムの分散性を確保することもできます。

Uniswapの総取引量、開始から約3年で5,000億USDを突破。

Uniswap公式は、2018年11月のサービス開始以来、先週末までにUniswapの総取引量が5,000億USDを超え、その内、20億USDがEthereum Layer2(Arbitrum、optimization)であったとツイートしています。

Wood氏、ポルカ・パラ・チェーンは12月に技術的に利用可能になると発言。

Polkadotの創業者であるGavin wood氏は、第7回Blockchain Global Summitにおいて、12月にはパラチェーンが技術的に実現可能になると確信していると述べました。現在、コード監査は一通り終了しています。また、Gavin wood氏は、SubstrateとPolkadotの進捗状況も共有しました。現在は2回目のブリッジ監査が行われているとのことです。さらに、テストネットワーク「Rococo」からブリッジテストネットワーク「Wococo」へのブリッジを展開し、実現可能性を検証する予定です。

レンディングプラットフォーム「Cream Finance」、再びフラッシュローン攻撃に。

この攻撃により、同社のプラットフォームには約1.17億USDの損害が発生しました。ハッカーは盗んだ資金を2つのアドレスに振り分けていました。その後、YearnはCream flash loan事件のハッカーがyusd vaultに投資した942万USDを回収し、回収した資金をCreamに返還することを発表しました。

1.2 国際的な動向

欧州中央銀行(ECB)、デジタル・ユーロ市場諮問委員会を結成。

諮問委員会は、ソシエテ・ジェネラル、ノルデア銀行、インテーザ・サンパオロ銀行、スウェドバンク、ドイツ銀行、ユーロシステム加盟国の中央銀行など、欧州の銀行や金融・経済機関30行から選ばれたメンバーで構成されています。同委員会は、デジタルユーロの設計や発行に関する提案を行う予定です。2021年11月以降、少なくとも四半期に一度は会合を開き、デジタル・ユーロに関する問題を議論します。

ナイジェリア、CBDCを正式導入へ。

ナイジェリアは、中央銀行デジタル通貨「eNaira」の正式導入を発表しました。eNairaは、金融テクノロジー企業であるbitが開発したもので、背後にあるデジタル通貨管理システムは、東カリブ中央銀行の以前のデジタル通貨管理システムでもあります。ナイジェリアは2つのデジタル通貨ウォレットをリリースしています。現在、約5億eNaira(約121万USD相当)を鋳造しています。

ETF:ProSharesは、ビットコイン先物ETFのポジション制限の免除をCMEに申請。

ProSharesは、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に、ビットコイン先物ETFの建玉制限の免除を申請しました。申請した理由は期近物の最大建玉制限と各限月合計で5000枚の最大建玉制限に達する可能性があるためです。同社のCEOは、CMEが免除を認めない場合、ProSharesは資産を先渡契約、仕組債、スワップ契約に転換する可能性があると述べています。

Facebook、「Meta」に社名変更。

Zuckerberg氏は、「今日、私たちはソーシャルメディア企業とみなされていますが、私たちのDNAは、テクノロジーを使って人をつなぐ会社です。そしてメタバースは、私たちが始めたソーシャルネットワークと同様、次のフロンティアなのです 。」と述べました。今回の説明会では、「Quest 2」(VRヘッドセット)で「複合現実」体験を実現できるプレゼンスプラットフォームなど、メタユニバースの構築に役立つ新しいツールも公開されました。また、Metaは、次世代のメタバースを担うクリエイターを育成するために、1.5億USDを投じる予定です。

1.3業界の規制動向

バイデン氏の歳出法案の新草案では、暗号資産投資家が利用する可能性のある税の抜け穴を埋める。

バイデン米大統領の歳出法案「Build Back Better Act」の新草案では、暗号資産投資家が利用する可能性のある税の抜け穴を埋めることに言及しています。この草案では、暗号資産取引をみなし売却ルールに組み込み、投資家がキャピタルゲインを支払わずに投資収益を固定することを防ぎ、ある課税期間から別の課税期間に所得を移すことを制限することを目的としています。

米国財務省、SECがステーブルコインの規制に関して重要な権限を持っていると指摘。

米国財務省は、米国証券取引委員会(SEC)がステーブルコインを監督するために重要な権限を持っていることを指摘する報告書を発表する予定です。また、報告書では、ステーブルコインは銀行預金と同様の監督を受けるべきであると規定した法案を議会で可決するよう求めています。

米国CFTCのRostin Behnam議長代理、今後も暗号資産市場を積極的に監視していく方針を表明し、議会に対して機関の権限を拡大するよう求める。

Behnam氏は、米国商品先物取引委員会(CFTC)と米国証券取引委員会(SEC)がチームとして暗号資産に関する問題に対処していると述べました。しかし、暗号資産業界の急速な成長と、暗号資産が消費者や金融の安定に及ぼす潜在的なリスクを考慮すると、議会は暗号資産の現物市場を規制するためにCFTCの権限を拡大することを検討すべきであるとしています。

スペイン中央銀行、暗号資産サービス・プロバイダーの登録申請を開始。

スペイン中央銀行は、国内で暗号資産関連サービスを提供するための登録方法について指示を出し、すべての暗号資産関連サービス提供者の登録申請を開始し、規制対象の銀行を含むすべての規制対象企業が登録しなければならないことになりました。その後、スペイン中央銀行は最大で3ヶ月間、その申請を検討します。

2.技術能力分析

2.1暗号資産の難易度調整と収益分析

ビットコインのハッシュレートは上昇。
2021年10月25日〜2021年10月31日、ビットコインのネットワーク全体のハッシュレートの平均は158.4EH/sと、前週から6.10%上昇しました。

図2.1ビットコインのハッシュレート

データソース:blockchain.info

ビットコインの採掘(マイニング)難易度は上昇。
2021年10月31日現時点のビットコイン採掘難易度は20.08Tと前週と比較して0.40%上昇しました。

図2.1ビットコインの採掘(マイニング)難易度

データソース:blockchain.info

ビットコインネットワーク全体の週間ブロック生成数は1, 121ブロックで前週比5.85%増、トップ3順位は以下の通りです。

ブロック生成数 割合 ハッシュパワー
AntPool 214 19.09 % 30.51 EH/s
F2Pool 190 16.95 % 27.09 EH/s
Foundry USA 131 11.69 % 18.68 EH/s

図2.5ビットコインマイニングプールのシェア率

データソース:BTC.com

 

2.2 アクティビティ統計

ビットコイン平均ブロックサイズと1ブロックあたりの平均トランザクション数は共に減少。
blockchain.infoのデータによると、2021年10月25日〜2021年10月31日までの1週間におけるビットコインの1ブロックあたりの平均サイズは1.09MBで、前週から10.66%減少し、1ブロックあたりの平均トランザクション数は1, 719回で、前週より、9.29%減少しました。

図2.7ビットコインの平均ブロックサイズ-(7日平均)

図2.8ビットコインの1ブロックあたりの平均トランザクション数-(7日平均)


データソース:blockchain.info

ビットコインの未確認取引の平均件数は39.63%減少。
2021年10月31日時点では、ビットコインの7日間の平均未確認取引件数は3,300件で、前週から39.63%減少しています。

図2.11ビットコイン未確認取引数

データソース:blockchain.info

ビットコインのマイニング手数料は減少、イーサリアムのマイニング手数料は上昇。
2021年10月31日時点では、ビットコインの1日あたりの平均マイニング手数料は2.549USDで前週から16.18%減、イーサリアムの1日あたりの平均マイニング手数料は51.378USDで前週から130.88%増となっています。

図2.13ビットコイン、イーサリアムのマイニング手数料

データソース:bitinfocharts

ビットコイン検証ノード数は、前週よ9.53%減。
2021年10月31日時点では、ビットコインの検証ノード数は12,796と前週から9.53%減少しています。内訳は、米国が1, 839ノード(14.37%)、ドイツが1, 816ノード(14.19%)、中国が127ノード(0.99%)で第11位となっています。

図2.15ビットコイン検証ノード数、国別ランキング


データソース:bitnodes

ビットコインユーザーは前週より増加。
blockchain.infoのデータによると、2021年10月31日時点では、ブロックチェーンウォレットの総ユーザー数は78,091,309人に達し、前週から0.38%増加しています。


データソース:blockchain.info

GithubコードアクティビティのTOPプロジェクトは「TWT(Trust wallet token)」。
2021年10月25日〜2021年10月31日、最もアクティブなGithubコードはTrust wallet tokenで、今週のコミット数は95回でした。

図2.19Githubアクティビティ

データソース:CryptoMiso

3.プライマリー市場の投融資動向

ブロックチェーン業界における投融資プロジェクトは35件。

公開情報によると、2021年10月25日〜2021年10月31日の投融資は35件、投融資総額は6.42億USDと投融資市場は活発でした。プロジェクトから見ると、主に基礎インフラ、ツールとNFT/ブロックチェーンゲーム/メタバースに投融資が集まっています。最大の投融資を受けた企業は、ブロックチェーン開発プラットフォームのAlchemyでa16zが主導し、35億USDの評価額で2.5億USDの融資を受けました。
CoinListはAccompliceとAgmanが主導したシリーズAラウンドで1億USDを調達しました。

ブロックチェーンへの投融資状況

データソース:Chain Newsなどの公開ニュース情報をもとに作成

2021年10月25日〜2021年10月31日の投融資プロジェクト

プロジェクト名 ラウンド 融資金額 投資機関 企業の概要
Alchemy 戦略的投資 2.5億USD Andreessen Horowitz(a16z)が主導 ブロックチェーン開発プラットフォーム
CoinList シリーズA 1億USD Accomplice と Agmanが主導 トークン発行及び融資プラットフォーム

データソース:IT桔子、coindesk

Huobiブロックチェーン応用研究院

私達について

2016年4月に設立された「Huobiブロックチェーン応用研究院」(以下、「Huobi研究院」)は、2018年3月より、ブロックチェーンにおける技術研究、業界分析、アプリケーションのイノベーションモデル調査を中心に、ブロックチェーンの各分野における研究・調査を総合的に展開しています。私たちは、ブロックチェーンの研究プラットフォームを構築し、ブロックチェーン産業のプレーヤーに確かな理論的基礎とトレンド分析を提供し、ブロックチェーン業界全体の発展を促進したいと考えています。「Huobiブロックチェーン業界週間レポート」は、Huobi研究院が立ち上げたブロックチェーン業界に関する週間レポートです。報告書では主に、市場全体のレビュー、大まかなカテゴリーのプロジェクトのパフォーマンス、暗号資産の生成やコードの更新状況などの技術力の分析、ブロックチェーン業界のハイライトやプライマリーマーケットのプロジェクトの進捗状況を詳細にレビューしており、投資家がタイムリーかつ迅速に市場全体の動向や開発動向を把握し、多様な分析で最新の業界進捗状況を理解するのに役立ちます。

免責事項

  1. Huobiブロックチェーン研究院は、本レポートに関わる暗号資産やその他の第三者と、レポートの客観性、独立性、公平性に影響を与えるような提携関係にはありません。
  2. 本レポートに引用されている情報やデータは、準拠した情報源からのものであり、その情報源はHuobiブロックチェーン研究院が信頼できると判断したものであり、その信憑性、正確性、完全性について必要な検証を行っていますが、Huobiブロックチェーン研究院は、その信憑性、正確性、完全性についていかなる保証も行いません。
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