Huobi レポート

Huobiブロックチェーン業界週報(第189号)

2021年11月01日-2021年11月07日

概要

主なプロジェクトの動向

・イーサリアムのマージは、2022年の第2四半期に行われる見込み。

・ポルカは42号議案が可決、パラチェーン登録とクラウドローンを開始。

・DeFiネットワーク全体のロックアップ総額、過去最高の2,565億USDに

・Axie Infinity用のEthereumサイドチェーン「Ronin」がトークン「RON」を発行。

 

国際的な動向

・シカゴ・マーカンタイル取引所、12月6日にマイクロイーサリアム先物取引をローンチ予定。

・米国SEC、グレースケールのビットコイン投資信託のビットコイン現物ETFへの転換に関する意見募集を開始。

・マイクロソフト、メタバースに正式参入。

・ニューヨーク市長、同市を「暗号資産フレンドリーな都市」にすることを計画。

 

業界の規制動向

・米国下院、暗号資産税制規定を含むインフラ法案を可決。

・バイデン政権の大統領府金融市場ワーキンググループは、ステーブルコインレポートを発表し、ステーブルコインの連邦規制を確保するための立法を議会に要請。

・SEC委員長:今後は、暗号資産製品の経済行動を通じて、証券取引法を遵守するかどうかを判断していく。

・スペイン中央銀行、国内の主要な金融機関に対し、今後3年間の暗号資産に関連する計画を提供するよう求める。

 

ビットコイン各種数値(前週比)

ハッシュレート ▲up(0.88%)
採掘難易度 ▲up(5.73%)
ブロック生成数 ▼down(5.98%)
平均ブロックサイズ ▲up(10.09%)
平均ブロックトランザクション数 ▲up(5.64%)
マイニング手数料  ▲up(9.02%)
平均未確認取引数 ▲up(36.06%)
ノード数 ▼down(4.08%)
ユーザー数 ▲up(0.81%)

2021年11月01日〜2021年11月07日のGithubコードアクティビティのTOPプロジェクトは「TWT(Trust wallet token)」で、コミット数は90回でした。

公開情報によると、2021年11月1日〜2021年11月7日の投融資は28件。投融資総額は13.44億USDと投融資市場は非常に活発でした。プロジェクトから見ると、主に資産管理、ゲームに投融資が集まっています。特にゲーム分野では、投融資金額や投融資件数からみても、異例の熱気に包まれています。

1.ブロックチェーン関連ニュース

1.1主なプロジェクトの動向

イーサリアムのマージは、2022年の第2四半期に行われる見込み。

イーサリアムのマージは、2022年の第2四半期に行われると予想されています。マージ後は、pledge contractにロックされたETHをアンロックすることが主な作業となります。イーサリアムネットワークのハッシュレートは812TH / sを超え、過去最高となりました。

ポルカは42号議案が可決、パラチェーン登録とクラウドローンを開始。

ポルカは、42号議案の可決により、パラチェーン登録とクラウドファンディングを開始し、11月11日にスロットオークションを開始します。
11月11日に行われるスロットオークションに参加するプロジェクトが入札戦略を発表しました。クロスチェーンのスマートコントラクトプラットフォーム「Clover」はトークンの20%を、プライバシー保護プロジェクト「Manta Network」は総量の15.6%を、DeFiプラットフォーム「Acala」はトークンの17%を報酬として提供する予定とのことです。

DeFiネットワーク全体のロックアップ総額、過去最高の2,565億USDに。

現在のロックアップ金額の多いDeFiプロトコルのトップ3は、Curve(199億USD)、Maker(182億USD)、Aave(154億USD)です。

Axie Infinity用のEthereumサイドチェーン「Ronin」がトークン「RON」を発行。

トークン「RON」は、ガス料金の支払いや、Axie Infinityおよび今後のゲーム製品のオンライン・ホスティングサービスの提供に使用することができます。現在、すべてのRoninユーザーは1日あたり100件の取引を無料で行うことができますが、今後の取引はRonで支払う必要があります。一方、Axie Infinityは、Roninサイドチェーン上に分散型取引所「Katana」を開設し、すでにAXS、SLP、USDC、WETH間の取引が可能で、さらにユーザーは流動性プールに該当資産を預けて取引手数料やRONトークン報酬を受け取れるようになっています。RONの総供給量の10%は、SLP/ETHおよびAXS/ETHの流動性プールの流動性プロバイダーに対する報酬として使用されます。「Katana」は現在11億1000万ドルのロック資産を保有しており、その内訳はWETHが5億5300万ドル、AXSが3億2900万ドル、SLPが2億1900万ドル、USDCが468万ドルとなっています。

1.2 国際的な動向

シカゴ・マーカンタイル取引所、12月6日にマイクロイーサリアム先物取引をローンチ予定。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CMEグループ)は、暗号資産デリバティブ商品を拡充するため、12月6日にマイクロイーサリアム先物取引のローンチ予定を発表しましたが、現在規制当局の審査待ちの状態です。この契約は、効果的で費用対効果の高い新しい方法を提供します。CMEの大規模なスケールでイーサリアム先物の特徴と利点を維持しつつ、イーサリアムのエクスポージャーを細かく調整することができ、取引戦略を強化することができます。

米国SEC、グレースケールのビットコイン投資信託のビットコイン現物ETFへの転換に関する意見募集を開始。

米国証券取引委員会(SEC)は、「グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」の「ビットコイン現物ETF」への転換申請を慎重に検討しており、11月2日に関係者の意見を募る通知を出しました。

マイクロソフト、メタバースに正式参入。

マイクロソフトは、会議のメンバーがパーソナライズされたアバターを使用し、没入感のある体験を得られるよう、メタバースを実現しています。主に2つの製品を通じて、Mesh for Microsoft Teamsは、会議のメンバーがパーソナライズされたアバターを使用できるようにし、つながりと協力のための没入型空間を提供することができます。Dynamics 365 connected spacesはまだプレビュー段階で、あらゆる空間で人々がどのように移動し、交流しているのか、また混在する職場環境における健康と安全の管理方法を理解することができます。

ニューヨーク市長、同市を「暗号資産フレンドリーな都市」にすることを計画。

ニューヨークの次期市長であるEric Adams氏は、同市を暗号資産フレンドリーな都市に変え、暗号資産関連の仕事のための人材パイプラインを整備することを計画しています。また、就任後の最初の3回の給料は、ビットコインで支払うとのことです。

1.3業界の規制動向

米国下院、暗号資産税制規定を含むインフラ法案を可決。

米下院は、暗号資産の納税報告義務に関する規定を含むインフラ法案を218票の賛成票で可決しました。現在、この法案はバイデン米大統領に送られ、署名を求められています。次に、米国財務省は、この法律をどのように解釈する予定かを説明し、企業などがどのようにこの法律を遵守しなければならないかについてのガイダンスを発行する必要があります。

バイデン政権の大統領府金融市場ワーキンググループは、ステーブルコインレポートを発表し、ステーブルコインの連邦規制を確保するための立法を議会に要請。

報告書によると、ステーブルコインとは、伝統的な通貨に連動したデジタル資産であり、携帯電話からヘアカットまで、アメリカ人の支払い方法を変えることができるという。ステーブルコインが規制されれば、より速く、より効率的で、より包括的な支払い方法をサポートすることができます。

SEC委員長:今後は、暗号資産製品の経済行動を通じて、証券取引法を遵守するかどうかを判断していく。

多くのDeFiや暗号資産の商品は、『DeFi』、『暗号資産』、『P2Pレンディング』などと表示されていますが、これらの商品が証券法に従うべきかどうかを判断するためには、特定の商品の経済的行動を見る必要があります」とGary Gensler氏は指摘しています。

スペイン中央銀行、国内の主要な金融機関に対し、今後3年間の暗号資産に関連する計画を提供するよう求める。

スペイン中央銀行は、国内の銀行に対して、暗号資産サービスプロバイダーとの関係、暗号資産企業の株式、暗号資産へのエクスポージャーなどの情報提供を求めました。また、スペイン中央銀行は、銀行がトークンを発行したり、暗号資産の保管、取引、決済サービスを提供したりする予定があるかどうかを尋ね、今後3年間でデジタルプラットフォームを通じて商品を販売促進したり、顧客にサービスを提供したりする関連計画の概要を尋ねました。

2.技術能力分析

2.1暗号資産の難易度調整と収益分析

ビットコインのハッシュレートは上昇。
2021年11月1日〜2021年11月7日、ビットコインのネットワーク全体のハッシュレートの平均は159.8EH/sと、前週から0.88%上昇しました。

図2.1ビットコインのハッシュレート

データソース:blockchain.info

ビットコインの採掘(マイニング)難易度は上昇。
2021年11月7日現時点のビットコイン採掘難易度は21.23Tと前週と比較して5.73%上昇しました。

図2.1ビットコインの採掘(マイニング)難易度

データソース:blockchain.info

ビットコインネットワーク全体の週間ブロック生成数は1,054ブロックで前週比5.98%増、トップ3順位は以下の通りです。

ブロック生成数 割合 ハッシュパワー
F2Pool 201 19.07 % 30.81 EH/s
AntPool 161 15.28 % 24.68 EH/s
ViaBTC 134 12.71 % 20.54 EH/s

図2.5ビットコインマイニングプールのシェア率

データソース:BTC.com

 

2.2 アクティビティ統計

ビットコイン平均ブロックサイズと1ブロックあたりの平均トランザクション数は共に減少。
blockchain.infoのデータによると、2021年11月1日〜2021年11月7日までの1週間におけるビットコインの1ブロックあたりの平均サイズは1.20MBで、前週から10.09%上昇し、1ブロックあたりの平均トランザクション数は1, 816回で、前週より、5.64%上昇しました。

図2.7ビットコインの平均ブロックサイズ-(7日平均)

図2.8ビットコインの1ブロックあたりの平均トランザクション数-(7日平均)


データソース:blockchain.info

ビットコインの未確認取引の平均件数は36.06%上昇。
2021年11月7日時点では、ビットコインの7日間の平均未確認取引件数は4,490件で、前週から36.06%上昇しています。

図2.11ビットコイン未確認取引数

データソース:blockchain.info

ビットコインのマイニング手数料は上昇、イーサリアムのマイニング手数料は減少。
2021年11月7日時点では、ビットコインの1日あたりの平均マイニング手数料は2.779USDで前週から9.02%減、イーサリアムの1日あたりの平均マイニング手数料は41.533USDで前週から19.16%増となっています。

図2.13ビットコイン、イーサリアムのマイニング手数料

データソース:bitinfocharts

ビットコイン検証ノード数は、前週よ4.08%減。
2021年11月7日時点では、ビットコインの検証ノード数は12,274と前週から4.08%減少しています。内訳は、米国が1,825ノード(14.87%)、ドイツが1,788ノード(14.57%)、中国が140ノード(1.14%)で第11位となっています。

図2.15ビットコイン検証ノード数、国別ランキング


データソース:bitnodes

ビットコインユーザーは前週より増加。
blockchain.infoのデータによると、2021年11月7日時点では、ブロックチェーンウォレットの総ユーザー数は78,724,349人に達し、前週から0.81%増加しています。


データソース:blockchain.info

GithubコードアクティビティのTOPプロジェクトは「TWT(Trust wallet token)」。
2021年11月1日〜2021年11月7日、最もアクティブなGithubコードはTrust wallet tokenで、コミット数は90回でした。

図2.19Githubアクティビティ

データソース:CryptoMiso

3.プライマリー市場の投融資動向

ブロックチェーン業界における投融資プロジェクトは35件。

公開情報によると、2021年11月1日〜2021年11月7日の投融資は28件、投融資総額は13.44億USDと非常に活発でした。プロジェクトから見ると、主に資産管理、ゲームに投融資が集まっています。特にゲーム分野では、投融資金額や投融資件数からみても、異例の熱気に包まれています。

ブロックチェーンへの投融資状況

データソース:Chain Newsなどの公開ニュース情報をもとに作成

2021年11月1日〜2021年11月7日の投融資プロジェクト

プロジェクト名 ラウンド 融資金額 投資機関 企業の概要
Digital Currency Group 非公開 100億USD ソフトバンクビジョンファンド2および Latin America  Fund が主導 暗号資産管理会社
Mythical Games シリーズC 1.5億USD a16zが主導 ブロックチェーンゲームスタジオ
GK8 買収 1.15億USD Celsius Network ネットワークセキュリティー企業
The Sandbox 非公開 9,300万USD ソフトバンクビジョンファンド2が主導 ブロックチェーン・サンドボックス・ゲーム会社

データソース:IT桔子、coindesk

Huobiブロックチェーン応用研究院

私達について

2016年4月に設立された「Huobiブロックチェーン応用研究院」(以下、「Huobi研究院」)は、2018年3月より、ブロックチェーンにおける技術研究、業界分析、アプリケーションのイノベーションモデル調査を中心に、ブロックチェーンの各分野における研究・調査を総合的に展開しています。私たちは、ブロックチェーンの研究プラットフォームを構築し、ブロックチェーン産業のプレーヤーに確かな理論的基礎とトレンド分析を提供し、ブロックチェーン業界全体の発展を促進したいと考えています。「Huobiブロックチェーン業界週間レポート」は、Huobi研究院が立ち上げたブロックチェーン業界に関する週間レポートです。報告書では主に、市場全体のレビュー、大まかなカテゴリーのプロジェクトのパフォーマンス、暗号資産の生成やコードの更新状況などの技術力の分析、ブロックチェーン業界のハイライトやプライマリーマーケットのプロジェクトの進捗状況を詳細にレビューしており、投資家がタイムリーかつ迅速に市場全体の動向や開発動向を把握し、多様な分析で最新の業界進捗状況を理解するのに役立ちます。

免責事項

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