イーサリアムクラシックとは

イーサリアムクラシック(ETC)とは

イーサリアム(ETH)はビットコインに次いで人気のある通貨で、分散型アプリケーションを動かすためのプラットフォームとして開発されています。そんなイーサリアム(ETH)が2016年に分岐して誕生したのがイーサリアムクラシック(ETC)です。この記事では、イーサリアムクラシック(ETC)が誕生した経緯とその特徴をご紹介します。

「The DAO」事件

イーサリアムが分岐するきっかけになった事件が「The DAO」事件です。2016年6月、イーサリアムのプラットフォーム上で運営するサービス「The DAO」が約360万ETH(65億円相当)の資金を盗難されました。

The DAOは自律分散型の投資ファンドサービスで、あらかじめプログラムされたルールに従って、参加者の投票によって投資先を決定していく仕組みです。ETHの盗難は、このThe DAOの資金移動時の脆弱性を突いたものでした。

ソフトフォークとハードフォーク

この事件を受け、その後の対応について開発チーム内で議論が交わされます。ソフトフォーク(ソフトウェアのアップデート)で盗難されたETHを使えなくする方法と、ソフトフォーク後にルール改変のハードフォークを行い、ETHの資金流出を無かったことにする方法が提案されました。

これらの対応には強い反発があり、「どのような理由があってもルールを改変するべきではない」「一度でも介入を認めればまた同じことが起きるのでは」と意見する声がありましたが、ハードフォーク派が過半数の投票を得たことで実行され、不正送金が行われる前の状態に戻すことになります。

「Monappy」のモナコイン盗難事件

2018年9月1日、モナコインのウォレット兼SNSサービス「Monappy」のモナコイン(約1,500万円分)が不正に騙しとられる事件が発生しました。

Monappyを運営するIndieSquareは、サービス停止時点でのユーザーのウォレット残高を全額補償することを公表していますが、現在もサービスは停止しており、再開日時のアナウンスはありません。

Monappyは、モナコインを入出金することができるウォレットサービスで、メッセージの送受信やゲーム配信など、モナコインの決済を楽しめるサービスです。モナコインのコミュニティにおける中心的なサービスだったこともあり、サービスの再開が待ち望まれています。

イーサリアムクラシック(ETC)誕生

この事件を経て、ハードフォークに反発してもとあるブロックチェーンを使うイーサリアムクラシック(ETC)と、新たに独立したブロックチェーンを使うイーサリアム(ETH)の2つに分岐することになりました。

基本的な性能はイーサリアムと同じ

イーサリアムクラシック(ETC)の基本的な性能はイーサリアムと同じです。

異なる点として、イーサリアムクラシック(ETC)では最大発行枚数が決まっており(約2億1,000万枚)、500万ブロックごとにマイニング報酬を20%ずつ減らす減少期が設定されています。

完全な非中央集権を目指す

イーサリアムクラシック(ETC)は、The DAO事件で開発チームの介入に反発して生まれた通貨です。その成り立ちから、あくまでプログラムのコードに従って運営していく方針で、完全な非中央集権を目指しています。

IoT分野での活用を狙う

分散型アプリケーションのプラットフォームとして開発が進むイーサリアムと差別化をするため、イーサリアムクラシック(ETC)は「IoT(モノのインターネット化)」分野での普及を目指しています。

IoTは、モノとモノをインターネットでつなげることで、次世代通信の5Gとあわせて今後大きく発展するといわれている分野です。あらゆるモノをインターネットに接続するIoTを安心して使うためには、プライバシーを守るために今まで以上のセキュリティが必要不可欠です。そこで、The DAO事件以降、セキュリティ強化に力を入れているイーサリアムクラシック(ETC)の活用が期待されています。